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お知らせ[2019.9.12]

院内研修の報告(前頭側頭型認知症)

当院では年間スケジュールを立てて、院内集合教育を実施しております。
その中で、職員の疾病の理解を深める為の取り組みも行っています。
2018年度は「統合失調症」「依存症」「発達障害」「レビー小体型認知症」「人格障害」
今年度は4月に「高次脳機能障害」の研修を行いました。
 
5月28日(火)に、「前頭側頭型認知症」について、森田喜一郎先生に講義して頂きました。
 
この認知症は特徴的な症状があります。職員全体で、この病気の理解を深めることで、
よりよいケアの実践や適切な治療環境の提供につながるよう意識して取り組みたいと思います。
そして、大変な思いを抱えながら介護をされているご家族の状況を理解し、
寄り添った対応ができるように努力していきたいと思います。
 

~前頭側頭型認知症~   森田先生の講義内容より
 
「前頭側頭型認知症とは、その名の通り、脳の一部である、“前頭葉”や“側頭葉前方”の萎縮がみられる認知症です。
脳の中で、前頭葉は「人格・社会性・言語」を側頭葉は「記憶・聴覚・言語」を主につかさどっています。
50~60代を中心に発症するといわれています。
前頭葉は脳全体の司令塔のような場所で、喜怒哀楽や思いやり、規律を守るといった人間らしい活動を支えています。
前頭側頭型認知症を発症すると、他の認知症ではみられない以下のような特徴的な症状が表れます。
 
       3つのポイント☞
    ・性格変化:うつ状態 無気力 無関心 意欲低下 
          会話が成立しない(何を聞かれてもわかりません)
 
    ・行動障害:脱抑制的行動
          反社会的行動(盗み 万引き 交通違反)
  
    ・常同行動:保続(同じ行動や発言を繰り返す)
          食行動異常(甘い物を好む 毎日同じものばかり食べる 過食 盗食)
         
 初期時は記憶障害や見当識障害はなく、行動障害や言語障害が目立ちます。
また、性格の変化が見られ、共感性が乏しくなるため感情的な疎通が取りにくくなるようです。
反社会的な行動をとることもみられ、またその罪の意識も、病識もないため、とても対応が難しくなります。
“抑え”が“きかず”「我が道を行く」行動をとってしまうのがこの病気の特徴です。
始めは一見しっかりしているように見える為、周りの人からは「認知症」とは思われず、理解されがたい病気です。
家族は、本人がしてしまった行動を周りから責められ、悩み、周囲に理解されない悲しみ・苦しみを抱えながら、介護を続けなければならないという、大変つらい状況に置かれてしまうことも多い様です。
支援者側は、ご家族の状況や思いを知り、理解していくことも大切になります。

 
現在はまだ有効な治療法がみつかっておらず、特徴的な症状を理解しながら上手く対応する事がとても大事になっています。
 
<看護・介護のポイント>病気の特徴を生かす
 
 ・記憶力は比較的保たれている→→ 嫌な記憶は残る。無理強い、無理な制止はしない
                  なじみの関係をつくる!
                  生活史から興味を探る
 
  ・言語機能は低下するが、視覚機能は保たれている
                                                         →  ジェスチャー等の非言語的コミュニケーションの利用
                                                               興味を示す物品などの小道具を活用すると効果的!
 
 ・同じ行動を繰り返す.こだわる → ルーティン化療法 
                  同じ時間に(同じ人が対応して)同じ作業を提供する
                  強引な制止は×
                「持っている能力」と「こだわる」を生かし
                        「困った行動」→「問題のない習慣」へ
 

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